企業の取り組み紹介③_共和電機工業株式会社
社名:共和電機工業株式会社
業種:電気機械器具製造業
社員数:250名
所在地:石川県金沢市増泉4-8-16
取り組みのキーワード
1、社内コミュニケーションの促進(夏休み子供会社見学会)
2、短時間勤務制度(まごサポ制度)
1、夏休み子供会社見学会について
取り組みの目的
従業員の子供に親の会社を知ってもらうこと、またモノづくりを通じて親子の絆を深めてもらい、夏休みの思い出を作っていただくことを目的として、小学生のお子様を持つ従業員を対象に今年初めて“夏休み子供会社見学会”を実施しました。
取り組みの概要
【当日のスケジュール】
本社工場見学-----ものづくり体験(親子でラジオ製作)-----ランチ(お弁当)------記念撮影後終了
【約1時間】 【約1時間】 【約1時間】
取り組みに関しての工夫
<うまくいった点>
・親子で真剣にラジオ製作に取り組み、音が鳴った時の子供笑顔はとてもキラキラ輝いていました。
・子供の名前を書いた名刺をプレゼントしたことでさらに喜んで頂けました。早速受け渡ししていた方もいました。
<次回以降の改善点>
・本社のみの開催となり、別工場の方は親の職場を見る事が出来ませんでした。次回は別工場での開催も検討します。
・工場見学が1時間と長く、小学校低学年の児童は大変疲れた様子でした。
取り組みの成果と現状
日頃、残業続きの男性従業員、育児と家庭の両立で毎日忙しい女性従業員にとっては子供とゆったり向き合え、絆を深めるとてもいい機会になったようです。
“工場見学を通じて、一つの物をつくるのにたくさんの方が関わっている事に改めて気づきました“
“父親がどんな会社でどのような仕事をしているか間近で見ることが出来てよい経験になったと思います“
“また次回も開催してほしい“
などの声もいただいています。
事前の準備(特に安全面を考慮)は大変でしたが、企画が実現出来てよかったです。
2、まごサポ制度について
取り組みの目的
約3年前、ある女性従業員から“娘が第2子出産で里帰りすることになり、その間、上の子の保育園の送迎をしなければならないのですが何か使える制度はありませんか?”と相談を受けたことがきっかけ。何とか仕事と家庭の両立が出来ないかと考え制度化に踏み切りました。
取り組みの概要
当社では、50~60代の従業員が多くいるため、子供の里帰り出産等による子供と孫の世話をしなければならない従業員が多くいます。働きながら、安心して子供や孫の世話ができるよう、“まごサポ制度”を導入し、必要に応じて休業、短時間勤務を選択出来る様にしました。
(対象者)
子の里帰り出産や育児等で孫の育児サポートを必要とする、勤続1年以上の従業員とする。
但し、同居の家族等で育児サポートができると判断される場合は除く。
(休業・短時間勤務の期間)
孫のサポートを必要とする期間とする。
短時間勤務は、1日6時間以上勤務を条件とし30分単位で始業時間の繰り下げ、終業時間の
繰り上げを申し出ることができる。また、期間・短縮時間の変更、制度の再取得等を
都度申請することができる。
当社では、育児休業が3年まで取得可能(育児休業取得率は100%)や小学校3年終了時まで短時間勤務が可能など、法定より長く取得出来る制度がたくさんあり、様々な境遇の方をお互いにサポートし合う“お互い様精神”が根付いており、制度化に反対する方も無く、すんなりと導入出来たことがよかったです。
取り組みに関しての工夫
従業員全体に浸透しているかが課題です。制度をアピールし、まだ女性従業員しか取得実績のないこの「まごサポ制度」を、男性従業員(イクメンならぬイク爺)にも活用してもらうようにしていきたいです。
これまでの取り組みの成果と現状
この3年間で述べ5名の方がまごサポ制度を利用しました。
実際に取得された方からは、“制度化されていたことにより、安心して無理なく仕事と家庭の両立ができ、ゆったりと娘や孫と向き合えた、大変有り難い”との声も頂いています。
当社は中小企業ということで、小回りが利くため、従業員に寄り添ったきめ細やかな制度が実現しやすいです。
今後も要望があれば様々な制度化に取り組んでいきたいと考えています。