【レポート】わたしの「働き方」を考える 学生と社会人~A Place for dialogue~
新型コロナウイルス感染症の影響等により、私たちが生きる社会が大きく変化している今、私たちの「働き方」にもパラダイムシフトが起きています。
より複雑になる社会に対応していくため、学生と社会人が対等な立場で「働き方」の「イマ」を一緒に見つめ直し、これからの時代に必要な「働き方」の「ミライ」を考えました。
セミナーでは20分間のグループワーク(ディスカッション)を3回実施。
学生と社会人が同じグループになり、これからの「働き方」についてディスカッションを行いました。
<ディスカッションテーマ>
グループワーク① 「こんな『働き方』はいやだ!」
グループワーク② 「こんな『働き方』が流行る!」
グループワーク③ 「こんな『働き方』がしたい!」
世代も価値観も異なる社会人と学生の間で、どんな対話が行われたのでしょうか・・・!
転勤?労働時間?したくない働き方とは
グループワーク① 「こんな『働き方』はいやだ!」
理想の働き方を考える前に、みなさんに「絶対したくない!」という働き方を話し合っていただきました。
挙がった意見は・・・
ワークライフバランスやジェンダーギャップなど、現在の日本社会の課題にもなっているものがいくつか挙げられました。
そのほかにも、「個人戦は嫌だ」「やる気のない人とは働きたくない」「成果が見えないと辛い」など、チームワークや目に見える成果を重視する声も。
すでに働いている社会人の方、今まさに就活中の方、アルバイトをしている方・・・など、参加者の多様な背景を反映するように、さまざまな意見が出るワークとなりました。
「嫌な働き方」からそれぞれの価値観が浮き彫りになったように感じます。
「実力主義が広がりそう。でもだからこそ・・・」
グループワーク② 「こんな『働き方』が流行る!」
1つ目の話題とは視点を少し変え、これからの社会でどのような働き方が流行っていくか、みなさんに予想していただきました。
ここでは「パラレルキャリア」や「リモートワーク」など、特に最近広がり始めたワードが多く上がりました。
より自由な働き方が進むとみなさん予想している様子です。
また、「実力主義が進んで、格差が広がりそう」と少し心配するような声も。
一方で「だからこそ他者を思いやることが大切。SDGsの観点が必要になってくる」と話される学生もいて、その意見には多くの方が頷く様子が見られました。
見えてきた「働きたい」姿
グループワーク③ 「こんな『働き方』がしたい!」
これまでの時間を通して見えてきた、自分が「働きたい」姿をみなさんに描いていただき、チャット機能を使って共有し合いました。
一部をご紹介いたします。
「父親を超える人生を送る」と書いてくださった学生さんもいらっしゃったのですが、そのお父様もこのセミナーに参加されているとのこと!
お父様も見ている中で照れ臭そうでしたが、「父親の背中を超えられる働き方がしたいし、そういう仕事に就きたい」と話される姿が印象的でした。
他にもたくさんの素敵な声をいただき、ここでは紹介しきれないのが本当に残念です・・・!
最後の感想共有・交流会では、
「一人でも多くの事業者・経営者に『学生はこんなに考えてるんだよ』ということを伝えていきたい」
「社会人の方が明るく今後の『働き方』を話される姿が良いなぁと思ったし、私たち若い世代もがんばらないと!と思いました」
「同い年ががんばっている話や、いろんな働き方を知れて刺激になりました」
等の感想をいただきました。
終わりに・・・
今回のセミナーは、金沢イクボス企業同盟と金沢市内の4つの大学の学生が合同で企画運営しました。運営メンバーの中で目指していたのは、
「学生と社会人が対等に話せる場を作ること」
ZOOMの表示名をニックネームにする、ローカルルールを設けるなど、雰囲気作りにアイデアを凝らしました。
学生と社会人が尊重し合い、思いや価値観を共有することで相互に学び、「働き方」を考え、見つめ直す貴重な時間になったのではと思います。
社会の変化とともに、「働き方」は今後さらに変容していくと予想されます。
今回のセミナーを通して、社会人や学生、経営者や従業員など、立場や年齢等に関係なく話し合い、互いの意見を尊重する姿勢がこれからの「働き方」に一番必要であり、真の働き方改革に繋がるのではないのかと感じました。
企画・運営に携わってくださった学生のみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました!
これからも金沢イクボス企業同盟は、学生や金沢市と連携し、セミナー等の開催を通して、さまざまな情報の提供を行い、皆さまの課題解決や目指している働き方の実現の支援を図っていきます。
2021年02月10日 09:18