【レポート】8/3サマーセミナーを開催しました!
1.金沢イクボス企業同盟の活動について・加盟企業アンケート結果報告
まず、「金沢イクボス企業同盟」の役割や活動内容の説明、6月~7月にかけて行った加盟企業アンケートの結果を株式会社計画情報研究所・安江氏が報告しました。2.取組み企業からの話題提供
津田駒工業株式会社、加賀建設株式会社、株式会社シーピーユーから取り組み事例を紹介しました。
津田駒工業株式会社・牧野氏 |
・裁量労働制を平成13年に導入したが、平成24年に対象者を新たな基準で選定するなど制度の見直しを実施
・もともと働き方改革のために導入した制度ではないが、運用次第でメリハリのある勤務体系となった
・裁量労働制以外の社員へも良い影響が出ている
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加賀建設株式会社・鶴山氏 |
・仕事の効率を上げるために時間分析をしたところ、技術者が書類作成に時間がかかっていたことがわかった
・そこでクラウド型グループウェアシステムを導入し、全社員へのi-Phoneを支給
・新たな人事評価制度の導入 ・自社の抱える本当の課題とは、背景と何かを見極め、負担をかけずに最適なものを選ぶことがポイント |
株式会社シーピーユー・中村氏 |
・子育て世代の従業員の割合が高いため、多様な働き方や柔軟な休暇制度を推進 ①在宅勤務(テレワーク)制度、短時間勤務制度の導入、勤務地の融通、託児制度の導入 ②子の看護のための休暇・介護休暇、ボランティア休暇 |
3.ロールプレイング
3人1組で、上司役・部下役に分かれてロールプレイングを行います。そのプロセスを最後に審判が判断するという内容です。部下からの急な相談に上司としてどう対応したらよいか、それぞれが頭を悩ませながらも楽しく役割を演じました。
体験した方からは「役割を変えることで見方が変わって楽しかった」などの声があり、複数の役割を演じることで、異なる視点で考えることができたようです。
4.ワークショップ
働き方改革の取り組みを進める上で「現在悩んでいること」についてグループでテーマを決めて話し合いました。
「育児休業取得における課題」「社内にイクボスをどう定着させるか」など各グループが決めたテーマで、自らが抱えている悩みや体験談などを話し合いました。
「経営者が強いビジョンを持って進めていく必要がある」「育児休業取得には環境づくりが重要」「業務の分担を進めるためにも仕事の棚卸しは有効」「仕事とプライベートの相乗効果を引き出せるような環境が必要」など、本質的な問題に踏みこんだ活発な議論になりました。
5.金沢市労働政策課・東田課長からの講評
「今日をきっかけに、金沢における働き方改革の一つのうねりができたのではないか」「意識改革も知識も大事だが、根本的には相手への思いやりを持って社員の育成にあたることが重要と感じている」との言葉があり、金沢市として「働き方改革」に真剣に取り組んでいくという熱意を感じました。
6.ランチ懇親会
セミナー終了後は、立食での懇親会。カジュアルな雰囲気の中、セミナーでは話せなかった人同士の会話もはずみ、セミナーでは話せなかった悩みなど率直な話も飛び交いました。
振り返って
今年2月に発会した金沢イクボス企業同盟の初めてのセミナー。普段なかなか他社の同じ立場の人同士で話す機会が少ないため、今回のセミナーでは参加者同士が積極的に会話をできる場にしたいと考えていました。
ワークショップや懇親会などで、参加者同士がそれぞれの悩みを共有している姿が印象的でした。
「働き方改革」の取組みは一人で進めていけるものではなく、同じ想いを持つ仲間の存在が大事になってくると考えています。こうしたセミナーを通して、少しずつ仲間の輪が拡がり、金沢全体の取組みが進んでいくよう、今後も活動を行っていきますのでご注目ください。
2017年08月10日 14:03